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医療福祉学部 リハビリテーション学科?視覚機能学専攻
医療福祉学部 視覚機能学専攻

学習の流れ

4年間の学びの流れ

1年次

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 眼の解剖としくみ、生活の中の視覚 などの科目を通して、視覚に関する基礎的な知識を学び始めます。あわせて、解剖生理学、健康科学 などの医療系基礎科目や、データサイエンス、心理学 などの一般教養科目も履修し、医療人としての幅広い視野と基礎力を養います。
 また、アカデミック?スキル演習 では、レポートの書き方やディスカッションの技法などを学び、今後の専門的学習の土台を築いていきます。

2年次

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 1年次で学んだ基礎知識をもとに、視覚機能に関するより専門的な知識と技術を深めていきます。視覚生理学、視能訓練学 などの専門科目に加え、公衆衛生学、臨床神経学 などの隣接分野も履修し、人の視覚機能を多角的に理解する力を育てます。演習科目も多く、知識だけでなく、理解と実践力の基盤づくりが始まります。

3年次

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 専門的な学びが本格化し、視能検査学、斜視?弱視、ロービジョン学 などを通じて、さまざまな視覚機能障害に対する検査?訓練法を学びます。また、専門職連携教育(IPE) もこの時期に実施され、他職種との協働についての理解を深めます。
 学内実習 や 総合演習 を通じて臨床現場を想定した訓練を積み重ねるとともに、後期からは 臨地実習 が始まり、実際の医療機関での実習がスタートします。

4年次

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 3年次に続いて4年次前期にも 臨地実習 が行われ、医療現場での実践力をさらに養います。視覚機能学研究 では、学生はゼミに配属され、グループで一つのテーマを設定して調査?考察を進める卒業研究に取り組みます。研究のまとめと発表を通じて、4年間の学びの集大成として成果を築き上げます。
 視能訓練士としての万博体育平台_天下足球网¥皇冠app官网取得に加え、科学的思考力と豊かな人間性を備えた医療人としての完成を目指します。

4年間のカリキュラム

主な授業科目

生理光学Ⅰ

生理光学Ⅰ
 眼に入射する光は、網膜に到達するまでに角膜、房水、水晶体、硝子体などにより屈折、反射、散乱などを起こします。さらに網膜に投影される像は、眼球光学系の収差、瞳孔での回析や調節などに影響されます。講義では、眼球光学系の構造?特徴を学び、幾何光学および波動光学の面から屈折?調節異常とその検査?矯正法について学びます。

視能検査学Ⅰ

視能検査学Ⅰ
 眼科一般臨床で行われる検査の中で、外部検査、前眼部?透光体検査、眼底検査、眼圧検査などの検査法と結果の意義、評価について学修します。また疾原別の検査法や治療方針についても理解を深め、検査のコツと落とし穴について学びます。

生活の中の視覚

生活の中の視覚
 眼科臨床で行う検査の基礎について学びます。主要な眼科一般検査機器の原理、さらに視力測定や眼位検査に必要な基礎知識を学び、実際の検査演習を通して基本的な検査の流れ、患者さんとのコミュニケーションの取り方などを理解します。
 右の写真は、豚眼を用いた眼内レンズ挿入手術の体験実習(通称『ウェットラボ』)の様子です。

病院、保育園等での実習

 3年次後期と4年次前期の2回にわたり、指導体制の整った先進的な医療施設で「臨地実習」を行います。各実習の前後には「総合演習」により事前?事後の学習と実技評価を実施し、実践力を高めます。

臨地実習後の症例報告会

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 7週間の臨地実習を修了した後、体験した症例について報告します。
一つの症例について疾患の特性や症例の特徴?治療経過を資料にまとめ、発表することにより専門職としての理解を深めます。

主な実習先施設

  • 東北大学病院
  • 東北医科薬科大学病院
  • 仙台徳洲会病院
  • 山形大学 医学部付属病院
  • 自治医科大学附属病院
  • 秋田大学医学部附属病院
  • 日本医科大学付属病院
  • 東京医科大学八王子医療センター
  • 獨協医科大学病院自治医科大学附属さいたま医療センター
  • 獨協医科大学埼玉医療センター
  • 浜松医科大学医学部附属病院
  • 金沢大学附属病院
  • 金沢医科大学病院
  • 富山大学附属病院ほか

私の学びと成長

学生から

工藤 にいなさん(青森県/東奥義塾高等学校 出身)

幅広い場面で活躍できる視能訓練士に!
 祖母が糖尿病を患って盲目になってしまった様子をみて、同じような状況の人たちを助けたいと思い、視能訓練士を志しました。
 授業は少人数で行われるため、わからないことがあればその場で質問できたり、先生が一人ひとりに寄り添って指導してくれるので、確実に知識や技術を身につけられます。また、授業では先生の話を聞いて学ぶだけでなく、学生自身の考えを問われる場面が多くあります。これは将来、視能訓練士として働く際に、患者さんにとって最適なことは何か、自分の考えを持って、行動できるようになるためです。
 現在、眼科の需要は高まっており、ますます視能訓練士の活躍の場が広がるはずです。この仕事に興味を持って、挑戦してもらえたらうれしいです。

教員から

石川 奈津美 助教

自主性を備えた“考える視能訓練士”に
 視力検査や機器の操作などが主な役割となる視能訓練士ですが、眼科には毎日多くの患者さんが訪れます。患者さんの待ち時間が長くなることもあり、対応には気をつけなければなりません。本専攻では、患者さんとの接し方を学ぶ「接遇」について特に力を入れて学生に指導しています。グループワークや演習で具体的な事例を想定し、視能訓練士としてどう対応するのが最適か、学生自ら考えてもらうことで、自主的に考え、柔軟に行動できる力を養います。その力は将来、チーム医療の一員としても働く時にみなさんを強く支えてくれるはずです。
 本専攻には臨床経験が豊富な教員が多く、視能訓練士のプロと呼べる人材が集まっています。ぜひ、4年間の中で専門的なスキルと医療人としての姿勢を身につけ、“考える視能訓練士”として社会に羽ばたいてください!